研究課題/領域番号 |
17K15126
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 群馬大学 (2018) 大阪大学 (2017) |
研究代表者 |
佐藤 裕公 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (40545571)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ライブイメージング / 受精 / 初期発生 / 卵子活性化 / カルシウム / イメージング / 卵活性化 / PLCz1 / 発生・分化 / 発生工学 |
研究成果の概要 |
本研究では、申請者らが見出した精子PLCz1非依存性のマウス卵子活性化能について、その生理活性と重要性を解析した。卵内Ca2+濃度ライブイメージングの結果、顕微授精では生じないにも関わらず体外受精下ではPLCz1依存活性化と比べ変動発生が非常に遅く、かつ頻度が著しく少ないことを見出した。また、融合した精子数に対し変動頻度は加算的な関係を示した。さらに、断片化した細胞の注入実験と既知の可溶性因子とPLCz1の多重遺伝子欠損動物の解析から、この弱い活性化能は細胞融合の過程が必須であることを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在わが国では少子化や高齢出産化という課題に面しているが、哺乳類の受精は未だ不明なことが多い。本研究では、申請者らが発見した、卵子を活性化するはずの精子PLCz1蛋白質がないときのみに見られる弱い活性化能について解析した。結果、この弱い活性化は、顕微授精のような人為的な授精法で回避される、精子と卵子の細胞融合過程を経るときのみ観察され、低い頻度ではあるが子を成せることがわかった。また、たくさんの精子の融合で活性化能が強くなった。これは、臨床研究で示唆された活性化不全患者における他精子受精ともよく一致し、多くの精子が卵に融合するより原始的な受精様式とも共通することから、進化的な関連も示唆された。
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