研究課題/領域番号 |
17K15128
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 静岡大学 (2021) 福島県立医科大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
齋藤 貴子 静岡大学, 農学部, 助教 (10778038)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 受精 / 精子 / 卵子 / 膜融合 / IZUMO1 / JUNO / 遺伝子改変マウス / 発生 |
研究成果の概要 |
哺乳類の配偶子融合は精子細胞膜上のIZUMO1とそのレセプターである卵子細胞膜上のJUNOの相互作用を介して引き起こされる。本研究では、IZUMO1の発現量が異なる遺伝子改変マウスやJUNOへの結合領域に変異を挿入したマウスをCRISPR/Cas9システムを用いて作製した。遺伝子改変マウスの表現型解析から、受精率は精子上のIZUMO1の量に多大な影響を受けていることが判明した。このことから、精子上のIZUMO1タンパク質の量を調査することで、繁殖能力の予測や男性不妊症の検査への応用の可能性が示された。また、IZUMO1-JUNOの相互作用が配偶子融合開始に必要不可欠であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
受精における膜融合は、同種異個体の細胞同士が融合するという他では例のない現象である。有性生殖の最大の利点である遺伝子の多様性を造り出すためにも、精子と卵子の融合は生物にとって最も重要な機構の一つである。IZUMO1-JUNOによって厳密に制御されている配偶子膜融合の解明を足がかりに、個体発生分化で起こる細胞間認識と融合の機構についても理解が広まると期待できる。
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