研究課題/領域番号 |
17K15142
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
Cui Songkui 奈良先端科学技術大学院大学, 研究推進機構, 博士研究員 (20712532)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Parasitic plant / Haustorium / Ethylene signaling / Ethylene Signaling / parasitic plant / ethylene / haustorium / parasitism / plant-plant interaction |
研究成果の概要 |
寄生植物は他の高等植物に寄生し、栄養と水を奪う植物である。宿主植物に寄生するために、吸器という特殊な器官を形成する。しかし、吸器がどうやって宿主を認識するのかは未だに未解明である。本研究ではモデル寄生植物コシオガマを用いたエチレン突然変異体の同定および宿主-寄生植物相互作用におけるエチレンシグナル伝達の役割を解析した。寄生植物側のエチレンシグナル伝達は吸器形成過程において、吸器先端細胞の分裂や分化の調節により、宿主感染の有無を決定することを明らかにした。また、宿主植物側のエチレンは寄生に一部寄与することを明らかにした。これはエチレンによって寄生植物の有する宿主感受性をあげていると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寄生植物は他の植物に寄生し水と栄養を奪う植物である。作物にも寄生できるため、年間1兆円もの農業被害が出ていると推測されている。他の植物に侵入するために吸器と呼ばれる器官を形成するが、その侵入メカニズムについて多くのことがわかっていない。本研究により、寄生に関わる必要な遺伝子の同定やそのシグナル伝達の解明と寄生阻害物質を見つけることができた。これらの成果により農業被害の減少が期待される。
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