研究課題/領域番号 |
17K15144
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
中村 瑛海 (伊藤瑛海) 国際基督教大学, 教養学部, 特任助教 (80726422)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | RAB5 / RAB5エフェクター / 膜交通 / 植物固有型RAB5 / エフェクター / 植物細胞生物学 / Rab GTPase / 生物 / 植物 / 細胞 |
研究成果の概要 |
申請者は、植物にユニークな膜交通制御因子としてPH15を同定し、本研究課題では、これの機能解明に取り組んだ。PH15と、PH15のホモログと考えられるPH16それぞれについて、T-DNA挿入変異体ラインを確立し、遺伝学的相互作用解析を行ったところ、PH15は液胞輸送に、PH16は液胞輸送とは拮抗する輸送経路においてはたらくと考えられる結果を得た。PH15とPH16は共に、分裂組織の静止中心細胞で主に発現し、細胞膜や、核周縁のドット状構造に局在した。PH15は、植物固有型RAB5とドット状やリング状のオルガネラ膜上で相互作用し、複数のホスフォイノシチド種との親和性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、植物独自の膜交通制御因子が関わるシステムを明らかにする基礎的な研究である。膜交通は真核生物に根源的な細胞内現象であることから、本研究に成果は、膜交通の進化的意義の理解を促すものである。また、本研究の成果は、植物膜交通制御機構の体系的な理解を一層に前進させるものであり、将来的に植物を有効活用するための技術基盤の創生を促進し、人口増加に伴う環境問題や食糧問題の解決に寄与するという植物科学の目的に貢献できるものである。
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