研究課題/領域番号 |
17K15152
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態・構造
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
山本 耕裕 大阪医科大学, 医学部, 講師 (20613558)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 性分化 / PIWI-piRNA / 生殖 |
研究成果の概要 |
PIWI変異体メダカならびに網羅的解析からメダカ性分化におけるPIWI-piRNAシステムの役割を解析した。Piwil1変異体の一部では、2次性徴を示さないこと、性ホルモンレベルが優位に低いことを明らかにした。Piwil1変異体の生殖腺ではftz-f1陽性細胞の数が減少し、性分化関連遺伝子の発現が確認されないことを示した。 配偶子における小分子RNAの網羅的解析を行った。piRNAの特徴が認められ、Piwil1変異体の生殖細胞でのみ発現上昇する候補遺伝子を単離した。 これらの結果から、Piwil1変異体では標的遺伝子の発現抑制が解除され、生殖腺における性分化の破綻につながると予想された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カイコや柿ではPiwi-piRNAによる性分化制御機構が明らかになっている。魚類やほ乳類においてもPIWIの変異体の表現型解析から、性分化におけるPiwi-piRNAの役割が示唆されてきた。本研究により、生殖細胞で特異的に発現するpiRNAが生殖腺体細胞のステロイド産生を制御しており、個体の二次性徴に関わることを示した。本研究は「piRNAが標的遺伝子の発現制御を介して、性ホルモンを調節する」全く新しい知見と考えられる。
|