研究課題/領域番号 |
17K15154
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 (2018-2019) 東北大学 (2017) |
研究代表者 |
鹿毛 あずさ 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10748809)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 重力走性 / 低レイノルズ数 / マイクロスイマー / 原生生物 / 遊泳 / gyrotaxis |
研究成果の概要 |
本研究は遊泳微細藻クラミドモナスの重力応答を中心に、流れ応答・光応答との相互作用の解明を目指した。負の重力走性について、実験とシミュレーションの両面から、その基本メカニズムは細胞の形態非対称性であることを明らかにし、鞭毛の波形転換もしくは2本の鞭毛間の同期特性の変化による急激な方向転換が負の重力走性を強めるはたらきをすることを示唆した。走光性・走流性については研究の進展が不十分にとどまったものの、走流性についてはマイクロ流体デバイスを用いたアプローチの有効性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遊泳微細藻類は自然界において赤潮を発生させるなど、人類の生活との関わりも大きい。本研究ではモデル微細藻クラミドモナスの負の重力走性に着目し、実験とシミュレーションの両面からその力学的メカニズムを明らかにした。さらに、負の重力走性が力学的に起こるだけでなく、生理的に調節されていることを示唆した。負の重力走性については流体力学の分野で理論研究が多数行われていたものの、メカニズムは実験的に明らかになっていなかった。本研究の成果は流体力学と生理学の両方の発展に貢献するものである。
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