研究課題/領域番号 |
17K15164
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
進化生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中山 卓郎 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (70583508)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | シアノバクテリア / 渦鞭毛藻 / 共生 / メタゲノム / 進化 / 細胞共生 / 微生物生態 / 共生進化 / 比較ゲノム / 微細藻類 / 細胞共生進化 / オルカネラ起源 |
研究成果の概要 |
外洋域に生息するディノフィシス目渦鞭毛藻には,シアノバクテリアを共生させる種が複数知られている。本研究ではディノフィシス目渦鞭毛藻に共生するシアノバクテリアがどのような性質を持つかを調べるため,本目に属するOrnithocercus magnificusおよびHistioneis depressaの共生体ゲノムの解読を行なった。解析の結果2つの共生体は窒素固定能の有無に代表される代謝能力、環境中での宿主との共生関係に差異が見られ、本目渦鞭毛藻類の共生シアノバクテリアには,共生関係の強さやその役割に多様性が存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シアノバクテリアは海洋における重要な一次生産者の一つである。これまでその多様性や生態学的な特徴を把握するため数々の網羅的な解析が行われてきた。一方で本研究で明らかとなった渦鞭毛藻共生性シアノバクテリアは、これまでの海洋シアノバクテリアの多様性解析では認識されてこなかった系統であった。解析の結果を踏まえると、これまでの海洋シアノバクテリアの多様性解析は、本研究で対象としたような真核生物に共生するシアノバクテリアを見逃していた可能性がある。この知見は海洋におけるシアノバクテリアの生態および多様性をより正確に把握するために重要であると考えられる。
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