研究課題/領域番号 |
17K15169
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
進化生物学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
松本 知高 国立遺伝学研究所, ゲノム・進化研究系, 助教 (00780321)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 祖先推定 / site frequency spectrum / 弱い自然選択 / 分子進化のほぼ中立説 / Drosophila melanogaster / nearly neutral theory / weak selection / ancestral inference / codon usage bias / 集団内多型 / ほぼ中立な進化 / 分子進化 / 集団遺伝学 |
研究成果の概要 |
2017年は、ゲノム中の突然変異が受けている弱い自然選択の正確な検出を可能にするため、集団から得られた複数のゲノム(集団内多型ゲノム)からその祖先ゲノムの状態を推定する手法を開発し、論文として発表した。2018年にはその手法を用いてキイロショウジョウバエゲノムを解析し、弱い自然選択を受けている大量の突然変異が存在していることの証明およびそれらの突然変異の進化モデルの詳細な理解を得ることを目的に研究を行なった。このデータ解析に結果の一部は現在研究室全体の成果として論文にまとめている最中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム中に起こる多くの突然変異がどのような進化的な力(自然選択、遺伝的浮動等)の影響を受けて進化してきたのかという疑問は、半世紀にわたり議論が続いている生物学における重要なトピックの1つである。本研究で開発された祖先推定の手法は、近年大量に蓄積されているゲノムデータから微弱な自然選択の痕跡の検出を可能にするという点で、このトピックに関わる今後の研究を大きく促進するものになると期待できる。実際に申請者の所属研究室で現在行なっているデータ解析では、過去の研究では見つかっていない自然選択の痕跡が検出されており、今後の議論の的となるような成果を発表できるのではないかと期待している。
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