研究課題/領域番号 |
17K15170
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
川西 亮太 北海道大学, 地球環境科学研究院, 特任助教 (50609279)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 自然史標本 / 寄生虫 / ウオノエ科 / 宿主 / 魚類 / 絶滅危惧種 / 博物館 / 保全 |
研究成果の概要 |
寄生生物は生物多様性のかなりの部分を占め、生態系の中でも重要な役割を持っていることがわかってきている。一方で、地球上の様々な生物で絶滅が危惧される今日、それらを宿主とする寄生生物もまた絶滅の危機にあると予想される。本研究では、琵琶湖に生息する魚類寄生性等脚類をモデルとして、博物館などに収蔵されている宿主(魚類)の既存自然史標本を1万個体以上調査することで、過去から現在までのウオノエ科等脚類の寄生の有無や分布、寄生率などの変化を明らかにし、対象種の絶滅危惧度を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宿主の減少や絶滅により寄生生物も絶滅の危機にあることは以前から指摘されているが、寄生生物には過去の分布データ等がない場合が多く、絶滅危惧度を評価することは難しかった。本研究では博物館等に保管されている宿主(魚類)の標本に着目することで、この課題を解決できる可能性を示した。自然史標本は従来、標本そのものの生物種の分類学や生物地理などの基礎資料として用いられてきたが、本研究の成果は寄生生物という生物多様性に関わる重要な情報が自然史標本に隠されていることを実証するものであり、博物館等が後世に自然史標本を保存、継承していく意義を強調するものである。
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