研究課題/領域番号 |
17K15171
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
笹川 幸治 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30647962)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 昆虫 / 食性 / 形態 / 比較形態 / 消化管構造 / 系統 / オサムシ科 / 進化 / ゴミムシ / 形態学 |
研究成果の概要 |
オサムシ科幼虫を対象として、口器の大顎形態の多様化機構の解明を試みた。オサムシ族、オサムシモドキ族、ツヤナガゴミムシ族、セアカヒラタゴミムシ族、ナガゴミムシ族、スジバネゴミムシ族、アオゴミムシ族の種の幼虫について、飼育に基づいた食性データ、幼虫標本に基づいた大顎形態のデータを得た。特に、ナガゴミムシ族とアオゴミムシ族に関しては、これまで全く予想されていなかった食性および形態のデータが得られた。一部の種では、大顎形態から予測される幼虫食性と、餌選択実験および飼育実験(餌は非選択)の結果が一致し、食性適応としての大顎形態の特殊化が、オサムシ科の中で独立して起こっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:口器形態の多様化メカニズムに関する先行研究は、脊椎動物に比べて無脊椎動物では圧倒的に少ない。本研究はこれまで知見の少なかった無脊椎動物を対象したものなので、脊椎動物・無脊椎動物に共通する一般的なメカニズムの解明につながる。
社会的意義:昆虫において食性とそれに関わる形質の進化は、害虫化とも関係する進化プロセスである。よって、得られた結果は応用的な側面も持つので、そのような観点で社会的意義を持つと考えられる。
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