研究課題/領域番号 |
17K15177
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 東京大学 (2019) 東京農業大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
和久 大介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (60793578)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 野生動物 / 絶滅動物 / 古代DNA / 全ゲノム / カワウソ / 博物館標本 / 分子系統解析 / 保全遺伝学 / 全ゲノム解析 / 剥製標本 / 系統地理学 / ニホンカワウソ / 対馬 / 系統分類 / 集団形成史 |
研究成果の概要 |
研究計画当初に予定していた10個体のニホンカワウソ標本の解析を実施した。その結果、複数個体から目的のミトコンドリアゲノム配列を決定した。このように、本研究実施により新たなデータを得られた。また、当研究計画期間中に日本国内において生きたカワウソが見つかり、その糞からもミトコンドリアゲノム配列を得ることができた。さらに、本研究計画の進行中に全ゲノムによる解析を目指し、ユーラシアカワウソ・コツメカワウソ・ビロードカワウソからドラフトゲノム配列のもととなるデータを得た。これらの結果は今後国際誌に投稿予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本列島の全域のニホンカワウソ個体群を対象に行ったDNAの研究は無かった。本研究の結果は明らかにされてこなかった日本列島の絶滅動物の自然史に新たな洞察を与える。さらに、本研究では当初の計画を発展させ全ゲノム解析を目指し、ニホンカワウソの近縁種からドラフトゲノム配列を得るためのデータを得て、ニホンカワウソの全ゲノム解析に挑戦し成果を出しつつある。ヒトや家畜以外の出土試料を用いた全ゲノム解析は世界でも多くなく意義はい大きい。 社会的にも注目されており、新聞や商業誌や公園で一般の方々が研究について目にする機会も多かった。日本の動物を理解することは一般の方々も求めていることが改めて認識できた。
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