研究課題/領域番号 |
17K15179
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
座安 佑奈 沖縄科学技術大学院大学, マリンゲノミックスユニット, 研究員 (50746691)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 集団遺伝学 / 遺伝的多様性 / 親子判定 / サンゴ / 生物多様性 / サンゴ礁 / 保全 |
研究成果の概要 |
一般的に生物の野生への放流には、遺伝的撹乱、遺伝的多様性の低下、病気の持ち込みなどのリスクが懸念される。適切で効果的な保全再生活動のため、サンゴの自然状態における増殖状況や遺伝的多様性を基準とした、具体的な指針づくりに役立つ科学的知見を集めることを目的とした。沖縄県恩納村で大規模に行われているサンゴ養殖場の遺伝的多様性、クローン群体の割合を野生のサンゴ群集とをマイクロサテライトを多型マーカーとして集団遺伝学的に比較した。また一塩基多型を取得・分析し、久米島のサンゴ集団および、恩納村の養殖場内のサンゴ群体とその周辺野生群体の遺伝的関係性について詳細かつ解像度の高い集団遺伝学的解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サンゴ保全活動の長期モニタリング記録が少ないことが指摘される中、養殖サンゴの遺伝的多様性や、養殖サンゴが周辺の野生海域へ幼生供給基地としてどれくらいの効果があるのかを調べたことは保全活動の効果を知る上で意義があると考える。広範囲に渡る集団遺伝学的解析はソースシンクを調べる上で必須であるが、実際に保全活動が行われる地域的スケールの情報も重要である。MIG-seqで得られたSNPs解析の結果は島内という狭い範囲の遺伝的構造を明らかにするのに十分な解像度があることが確かめられた。
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