研究課題/領域番号 |
17K15182
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
柿嶋 聡 独立行政法人国立科学博物館, 分子生物多様性研究資料センター, 特定非常勤研究員 (30648580)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 一斉開花 / 周期性 / 同調性 / 一回繁殖 / 生活史 / 種分化 / 生物時計 / 繁殖様式 / キツネノマゴ科 / 周期植物 / 多回繁殖 / 分子系統 / 進化 / 生態学 / 植物 / 分類学 / ゲノム |
研究成果の概要 |
植物の中には、タケの仲間のように、集団が2年を越える一定の周期で一斉開花枯死する生活史をもつ植物(周期植物)がある。周期植物は、数年から数十年という特定の周期で一斉に繁殖・死亡を繰り返すことから、3年以上の長い時間を測る生物時計を持つと考えられる。そこで、沖縄島で発芽から6年目に一斉開花し枯れるキツネノマゴ科イセハナビ属コダチスズムシソウにおける生物時計の進化を明らかとすることを目的に研究を行った。その結果、コダチスズムシソウは多回繁殖型の多年草から一回繁殖型の多年草を経て、周期的一斉開花型となっていることが推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タケのような周期植物の一斉開花・枯死が生じると、周囲の動植物へ大きな影響を与えることから、古くから現象としては着目されながらも、開花周期が長いために研究は限定的であった。本研究の結果、周期植物の進化は、段階的に生じるケースがあることが明らかとなり、今後なぜ周期植物が進化するのか研究していく上で、 各段階で周期性(発芽から開花までの時間が固定)、同調性(個体間で開花が同調)、一回繁殖性(開花後に枯死)のそれぞれの進化要因を検証することが可能になった。
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