研究課題/領域番号 |
17K15194
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
Wang Yin 名古屋大学, 高等研究院(WPI), 特任助教 (20725692)
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研究協力者 |
宗景 ゆり 関西学院大学
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 気孔 / C4植物 / 光応答 / フラべリア / フラベリア / 環境応答 / シグナル伝達 / 光合成 / 進化 |
研究成果の概要 |
気孔は2つの孔辺細胞により構成され、主に陸上植物の葉の表皮に存在する小さな穴である。気孔の青色光への応答は、多くのC3 植物において気孔開度を調節するより重要な応答である。しかし、申請者は、C4 植物ではC3 植物で一般に見られる青色光に依存した気孔開口が見られないことを見出した。植物の進化上、C4 植物はC3 植物から進化したと考えられており、青色光応答性の欠損とC4 植物の進化には関連性がある可能性が考えられる。本課題では、C4 植物における青色光に依存した気孔開口機能欠損の分子機構を解明することを目的として、様々な研究手法によりC4 植物気孔の特性の解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、C4植物において青色光に依存した気孔開口機能が欠損することは全く知られていなかった。気孔の青色光への応答性はシダ植物、裸子植物、被子植物のすべてのC3植物で見出されている。C4植物は、進化の歴史の中で、C3植物より後に登場した。このことは、C3植物が一度獲得した青色光に対する応答能をどのように封印したのか?進化的な視点からも大変興味深い問題である。本研究の成果は、C4植物における気孔の基礎理論を理解することに役立つだけでなく、食糧やバイオ燃料植物として重要作物の多いC4植物における気孔応答や光合成を改善する将来的な応用研究に非常に有用な知見を提供すると考えられる。
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