研究課題/領域番号 |
17K15197
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 首都大学東京 (2018-2019) 九州大学 (2017) |
研究代表者 |
立木 佑弥 首都大学東京, 理学研究科, 助教 (40741799)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 数理モデル / 個体群動態 / 代替生活史戦術 / 進化生態フィードバック / 環境変化 / 生態的応答 / 進化的応答 |
研究成果の概要 |
生物が生活史において複数の選択肢から一つを選択する代替生活史戦術は多くの分類群で知られている。本研究では、数理的アプローチにより、個体がどのように生活史の意思決定を行うのか、またどのような基準を設けて意思決定を行うのか、さらには意思決定が個体間相互作用の階層を超えて個体群にどのように作用し、また環境不確実性や環境変化といった個体群レベルで生じる現象が意思決定にどのようにフィードバックするのか、そして、意思決定が進化する系において進化によって意思決定基準が進化する際に個体群の安定性にどのように起用するのかを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物には人生のスケジュールがあり、これを生活史と呼ぶ。生物によっては複数の人生プランを持つものがおり、各個体が状況に応じてどちらかを選択する。これを代替生活史戦術とよび、サケ科魚類の河川残留と摂餌回遊が有名である。本研究では、個体がどのように意思決定し、それが個体群内の相互作用を介してどのように進化するのかを数理モデルを用いて解析した。この研究は、水産資源として重要な魚類を含む野生生物について、外的環境変化が生活史を通して個体群(資源量)や、形質進化(特徴)にどのように影響するのかや、気候変動など環境改変が生態系に与える不可逆的な影響を与えるか否かを知るためのフレームワークを提供する。
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