研究課題/領域番号 |
17K15216
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
仲田 麻奈 名古屋大学, 農学国際教育研究センター, 助教 (70623958)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イネ / QTL / 通気組織 / 天水田 / 土壌水分変動 / 非破壊根系解析 / 根系 / フェノタイピング / 根系解析 / 非破壊的 / 根系発達 |
研究成果の概要 |
天水田では、土壌中の水分布が空間的にも時間的にも大きく変動し、このような土壌水分変動は根系発育さらには地上部生育に影響を与える。よって土壌水分変動条件に対する根の外部形態変化と内部組織構造変化との関係性を、根齢の違いに注目して評価した。また、天水田栽培でイネ生産性の低下要因となる土壌環境ならびに気象環境の実態について調べた。その結果、根長増加と通気組織と皮層内厚壁組織の発達が土壌水分変動条件への適応性に貢献していたが、これらの反応は同じ部位で同調していなかった。フィリピンでの調査研究の結果、収量低下の主な要因は、雨季では低い日射量、乾季では乾燥と窒素欠乏の複合ストレスであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近の急速な育種学の進歩によって、根をデザインすることが現実味を帯びてきており、根系育種によってストレス耐性の付与が可能である。単に水ストレスに強いだけではなく、節水栽培適応品種の開発を通して、世界中で問題となっている深刻な水不足の解決にもつながる。作物生産活動が実際に行われているフィールドでの現象に注目することで、栽培環境にあわせた有用根系形質を抽出でき、今後実用性を有した根系育種が期待できる。
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