研究課題/領域番号 |
17K15217
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
笹山 大輔 神戸大学, 農学研究科, 助教 (20554249)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 野生イネ / 浮稲 / 洪水適応 / ストレス応答 / 浮稲性 / 低酸素応答 / 作物生産 |
研究成果の概要 |
O. glumaepatulaの1つの系統 (W1246) では,深水下での節間伸長を引き起こす因子は主にエチレンではないことが示唆されていた。この点をさらに検証することを目的として,栽培イネにおいて浮稲性を制御することが知られているSNORKEL遺伝子をもつ3系統から節間を含む茎切片を作製し,深水処理あるいはエチレン処理による節間伸長能力を評価した。その結果,いずれの系統においても,エチレン処理は深水条件ほどには節間を伸長させなかった。したがって,O. glumaepatulaの浮稲性においてエチレンは中心的な役割は果たしていないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化の影響により,日本をはじめ東南アジア・インド・アフリカ中部・南米において洪 水頻度が増えることが予想されている。洪水頻度の増加は慣行的な作物栽培を困難にし,世界規模の食糧危機につながる恐れもある。このような環境下において,浮稲は作物生産が可能な唯一の作物である。本研究の成果から,南米野生イネO. glumaepatulaは栽培イネとは異なるメカニズムによって洪水に適応していると考えられ,それは将来需要の高まる恐れのある洪水多発環境での安定した作物生産において,有用な知見をもたらすと考えられる。
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