研究課題/領域番号 |
17K15218
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
亀岡 笑 酪農学園大学, 農食環境学群, 講師 (40781878)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | イネ / 節水栽培 / 間断灌水 / 根系発育の可塑性 / 土壌水ポテンシャル / 節根伸長 / 根新鮮重 / 生産安定性 / 根系 / 吸水能 |
研究成果の概要 |
「間断灌水法」は、慣行栽培への導入が容易で、かつ水資源投入量当たりの収穫量が高い優れた節水栽培技術である。本研究では間断灌水法に着目し、「土壌乾燥の程度」と「根系発育の可塑性」との関係を精査した上で、節水と水稲の生産安定性を両立させるために最適な再灌水のタイミングを、根の可塑性(根の表面積増加)を指標として品種ごとに解明しようとした。異なる土壌条件の間断灌水条件下において、特定の再灌水タイミングは根の可塑性を最大化させ、根系形質内では「節根の伸長能」が高い可塑性を発揮した。研究結果より、土壌の物理性ならびに肥沃度のパターンごとに、各品種に対して最適な再灌水タイミングを提案できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
節水栽培法のひとつである間断灌水について、本研究によって再灌水の決定指針となる土壌の乾燥程度が明らかとなれば、これまでの節水栽培に関する研究の更なる発展はもとより、灌漑水田においては水資源の節約が、天水田においては部分灌水の効果的な活用が期待でき、その研究成果はアジア・アフリカの多くの国に波及効果をもたらすと予想される。 また、根系発育の可塑性によって生じる各根系形質の変化はそれぞれ異なる形態メカニズムや遺伝支配によって制御されるため、水吸収能への各形質の寄与率を定量的に解明することで、根の水吸収能の改善に向けた今後の育種目標の明確化にも貢献できると考えられる。
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