研究課題/領域番号 |
17K15223
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
平野 智也 宮崎大学, 農学部, 准教授 (80455584)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 雄性配偶子 / 花粉 / 重イオンビーム / 重複受精 / イオンビーム / 精細胞 / 雄原細胞 / キルタンサス |
研究成果の概要 |
本研究の植物材料であるキルタンサスでは、突然変異育種に有用な重イオンビーム変異誘発技術を用いることで、本来2つ形成される精細胞が、分裂前の雄原細胞に似た非還元性の1つの精細胞となることが明らかとなった。この雄原細胞様精細胞の受精過程を明かするために、重イオンビームを照射した花粉を人工授粉し受精後の胚および胚乳を調査したところ、胚を形成しないが胚乳のみを形成する異常な胚嚢が観察された。卵細胞と胚乳の核DNA量の相対値から、異常胚嚢形成は雄原細胞様精細胞が中央細胞の極核と受精することで形成されることが示唆された。今後、この受精現象を園芸作物の育種に利用する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、多様な倍数性を有する胚および胚乳が得られたことから、今後胚珠培養や胚培養、胚乳培養を行うことで、倍数性の多様化法として雄原細胞様精細が利用できる可能性が示された。キルタンサスのような二細胞性花粉を持つ園芸作物では、雄原細胞様精細胞が誘発可能と考えられることから、新たな育種法として迅速な染色体添加、染色体欠失系統の作出や倍数性育種への応用が期待される。
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