研究課題/領域番号 |
17K15225
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
出口 亜由美 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 特任助教 (20780563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アントシアニン / 細胞層 / 花色 / カーネーション / RNA-seq / bHLH / 次世代シークエンス |
研究成果の概要 |
一般的に花弁の内層にはアントシアニンが蓄積しないが,蓄積させることができれば花色の改変方法の一つとなる.本研究では,花弁背軸面表層にも蓄積がみられないカーネーション品種を用いて,花弁の各細胞層においてアントシアニン蓄積の能否を決定する遺伝子の特定を試みた.同品種は花弁に白縁模様も有し,この白色周縁部と有色中心部でのRNA-seqの結果,アントシアニン蓄積と発現傾向が一致する6つの遺伝子を見つけた.これらの遺伝子に関して,レーザーマイクロダイセクション法で獲得した花弁三細胞層サンプルで発現を比較し,細胞層でのアントシアニン蓄積を制御すると考えられる遺伝子として新規のbHLH転写因子を見出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で見出したアントシアニンの蓄積制御遺伝子を育種利用できれば,花弁内層にアントシアニンを蓄積させたり,白縁を形成させたりすることで,新規花色の作出が可能になると考えられる.また,花弁に限らず,多様な器官でアントシアニンを本来蓄積しない細胞層に蓄積させることができれば,高機能性作物の作出も期待できる.蓄積細胞層が限定されている物質はアントシアニン以外にも多数あることから,本研究はそのような物質と蓄積細胞層との関係を追及する研究の先駆けにもなると考えられる.
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