研究課題/領域番号 |
17K15228
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
尹 永根 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 放射線生物応用研究部, 主任研究員(定常) (50609708)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 光合成産物 / 転流 / トマト / 果実 / RIイメージング / 転流動態 / 炭素分配 / Cold-girdling / 果実発育・成熟 / 光合成産物の転流 |
研究成果の概要 |
トマト果実への光合成産物の転流と分配は果実収量を決定する最も重要な機能であるにも関わらず、その機能を観測し定量的に解析することは困難であった。本研究では、放射線イメージング技術を利用して、生きたトマトの個別の葉から果房内の各果実への転流・分配過程を連続的に動画像として捉える可視化技術を開発し、光合成産物の長距離輸送とその各果実への分配機序を解析することに成功した。これによって、果房の上下に位置する個別の葉の果実への光合成産物の輸送機序とその寄与を明らかにする強力なツールであることを示し、トマトの果実肥大を促進させる摘葉・摘果技術の科学的根拠を提供するものとして有効であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、果房内の果実肥大の不均一性に注目して、果実発達の経時的・空間的変化に伴う光合成産物の転流の動態変化を連続的に可視化し、その蓄積メカニズムを総合的に解析する技術を開発したことで、従来困難だった葉と果実間の炭素の輸送と分配を高い精度で定量的に評価することを可能にし、将来的には高収量トマトの生産に向けた品種改良、栽培技術の高度化など幅広い実用的な技術への発展が期待され、高品質・高収量・省力化などの栽培技術を併せ持つ果実生産体系の実現に貢献できることから、学術面、農業生産面の双方においても大きな意義を持つ。
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