研究課題/領域番号 |
17K15229
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
兵頭 究 岡山大学, 資源植物科学研究所, 助教 (80757881)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 植物ウイルス / ROS / RACK1 / 翻訳後修飾 / RCNMV / 活性酸素種 / 複製 |
研究成果の概要 |
ある種の植物ウイルスは,宿主植物の活性酸素種(ROS)産生機構を乗っ取り,感染に利用する.しかしながら,植物-ウイルス間相互作用におけるROSの分子メカニズムやその発生機構に関しては不明な点が多い.本研究では,red clover necrotic mosaic virusをモデルウイルスとして,ROSのうちスーパーオキシドアニオンが効率の良いウイルス複製に必要であることを明らかとした. ROS依存的なウイルスタンパク質の酸化修飾を期待したが,そのような翻訳後修飾の同定には至らなかった.一方で,新奇宿主因子RACK1の同定に成功し,ウイルス誘導性ROS産生に関する分子知見を深めることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物ウイルスは農作物等に感染し,世界規模で農業経済上甚大な被害を与える病原体である.しかしながら,現在のところ有効な植物ウイルス防除法は樹立されていない.植物ウイルス感染の成否は,宿主因子と呼ばれる様々な宿主細胞由来の分子をウイルスが利用できるかどうかにかかっている.従って,植物-ウイルス間相互作用を分子レベルで解き明かすことは,その感染戦略を逆手に取ったウイルス防除法の基盤確立に貢献する.本研究では,活性酸素種(ROS)に特に着目して,植物-ウイルス間相互作用におけるROSの分子メカニズムやその発生機構に関して研究を行なった.
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