研究課題/領域番号 |
17K15235
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
三木 衣代 (米谷衣代) 近畿大学, 農学部, 講師 (50618593)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 環境DNA / メタバーコーディング / 害虫管理 / 植物―動物相互作用 / 発生予察 / 害虫調査 / 環境DNAメタバーコーディング / 天敵 / 害虫防除 / 植物ー動物相互作用 / 環境DNA / 多種同時検出法 / 害虫 |
研究成果の概要 |
害虫が作物を加害する際に作物上に残した環境DNAを回収する方法について検討した。環境DNAが回収できたかどうかはCOI遺伝子領域の節足動物のバーコード領域を次世代シーケンサーで読むことで検証した。その結果、鉢植えのナス、キャベツ、地植えのキャベツ、水稲上から植物を傷つけることなく害虫や天敵の環境DNAを回収することに成功した。また、作物上に残留している環境DNAの検出に必要な食害期間、害虫の個体数は害虫の種類によって異なることを明らかにした。たとえば、植物に接種後1時間で検出できる場合や害虫が食害後に虫を除去した場合、7日間以上環境DNAが植物上に残留している場合があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
害虫の発生消長の調査は害虫発生を抑制する害虫管理に重要である。しかし、害虫の調査には、分類の専門的な知識が必要であることや作物の被害拡大後まで害虫発生が発見されない場合があることなどの問題がある。そこで本研究では、農業生産の現場において害虫管理を効率的に進めるために、最新のDNA解析技術(環境DNAとDNAバーコード)を活用し、高精度・高頻度での昆虫発生消長データの収集を可能にする基盤技術開発を行うことで、害虫管理に寄与することで、将来的には食糧の安定供給に貢献する。
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