研究課題/領域番号 |
17K15248
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
戸田 弘 富山県立大学, 工学部, 講師 (60608321)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 有機溶媒耐性菌 / Kocuria rhizophila / キラル化合物 / シャトルベクター / 有機溶媒耐性微生物 / 代謝工学 / 物質生産 / ゲノム編集 |
研究成果の概要 |
1)有機溶媒耐性菌Kocuria rhizophila DC2201で利用可能な新規シャトルベクターpKITE301およびその派生ベクターを構築し、様々な酵素遺伝子の異宿主発現および有用化合物生産への応用について検討した。スチレン酸化酵素、アルコール脱水素酵素、フラボノイドメチル化酵素等の発現を行い、各種化合物生産を行った。 2)K. rhizophila DC2201を有機溶媒存在下で培養し、転写されたmRNAを次世代シーケンスにより網羅的に解析した。各種レギュレーターやトランスポーターに加え、細胞外多糖類の合成に関与すると思われる遺伝子群の転写量が上昇することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有用化合物生産の宿主として有望な有機溶媒耐性菌K. rhizophila DC2201で利用な新規シャトルベクターを開発し、様々なバイオプロセスへの応用の可能性が見出された。特に細胞毒性が強い各種有機化合物の生産に応用可能なことから、医薬品中間体等の効率的な生産への応用が期待される。次世代シーケンスを利用したRNA転写解析を行った結果、K. rhizophila DC2201を有機溶媒に曝露した時に複数の糖転移酵素やマンノース生合成酵素の転写量が増加した。これらは細胞外多糖の合成に関与すると予測されることから、これらの機構を利用した有機溶媒耐性宿主の創製に応用可能であると期待される。
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