研究課題/領域番号 |
17K15252
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
鈴木 祥太 法政大学, マイクロ・ナノテクノロジー研究センター, 研究員 (00792714)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 部位特異的組換え / integrase / excisionase / 溶原性ファージ / 接合伝達因子 / 枯草菌 / int / xis / 部位特異的組換え酵素 / 切出し因子 / ファージ / ICE / Integrase / 接合伝達 |
研究成果の概要 |
部位特異的組換え機構(SSR)は溶原性ファージや接合伝達因子などの可動性遺伝因子(MGE)で利用されている。我々は枯草菌のMGEを対象にSSRを交換したキメラ変異体を作製し、溶原性ファージSPβと接合伝達因子ICEBs1、SPβと欠陥プロファージskinの間でSSRに互換性が有ることを示した。また、ゲノムデータベース解析によりB. subtilisとその近縁種にSPβと相同なゲノム構造で異なるSSRを有する6種のファージ、異なるゲノム構造で同じSSRを有する15種のファージの存在が見出され、SSRは特定のMGEに依存しない独立性の高い機構であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
可動性遺伝因子間における組換え機構の互換性を示し、異なる組換え機構を有する同種の可動性遺伝因子の存在を見出した本研究成果は、可動性遺伝因子における進化および組換え機構の研究分野のみならず、細菌におけるゲノム進化の研究分野へ新しい知見として貢献できるものであり学術的に意義があると考える。また、SPβの組換え機構を利用したプラスミドベクターの開発により新たな遺伝子導入法、プロファージ除去法、細菌ゲノムの逆位変異体の作製法が提案され、これらは有用細菌の育種や生産性の低下を引き起こすファージ除去技術などとして工業的な応用が期待される。
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