研究課題/領域番号 |
17K15254
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
円山 由郷 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (90610296)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アーキア / 染色体高次構造 / histone / Alba / TrmBL2 / 遺伝子水平伝播 / 染色体タンパク質 / ヒストン / 環境応答 / 古細菌 / 染色体 |
研究成果の概要 |
異なる染色体タンパク質を有する多様なアーキア種の染色体構造を比較することにより、染色体を構成するタンパク質の組み合わせによる染色体構築原理の違いを解析した結果、アーキアには、ヒストンまたはHTaをもちゲノムDNAがこれらタンパク質に巻き付いた基本構造を有するグループと、DNAがタンパク質に巻き付いた構造を有しないグループに大別されることが分かった。また、超好熱性アーキアが持つTrmBL2が、外来DNA獲得当初に遺伝子発現を抑制する、(バクテリアのH-NSと類似した)機能を有することを提唱した。これらの成果は、真核生物を含めた3ドメインにおける染色体構造の起源・進化を考察する上で重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アーキアが極限環境だけではなく人体内や土壌中などの通常環境にも存在することや、アーキアとヒトの疾患との関連が明らかになりつつあり、アーキアの周辺環境に対する応答を理解する必要性が高まっている。本研究により、アーキアの系統により、多様な染色体構築原理が存在することが明らかとなった。真核生物の染色体構築システムは、アーキアのシステムを元に進化してきたと考えられている。特に、ヒストンを有するEuryarchaeota門のアーキアの染色体構築原理の解明を進めることは、真核細胞染色体の構造変化による環境応答を理解する助けとなる。
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