研究課題/領域番号 |
17K15256
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 |
研究代表者 |
豊田 晃一 公益財団法人地球環境産業技術研究機構, その他部局等, 主任研究員 (30774020)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | シグマ因子 / ChIP-chip / レギュロン / プロモーター / ストレス応答 / コリネ / ストレス / Corynebacterium |
研究成果の概要 |
アミノ酸生産菌であるCorynebacterium glutamicumにおける環境変化への分子レベルでの応答機構の理解を目指し、環境ストレス応答に関与することが知られるECFシグマ因子の機能解析を実施した。機能未知であった3つのECFシグマ因子SigD、SigE、SigMについてChIP-chip解析、トランスクリプトーム解析を用いてレギュロン並びに認識プロモーター配列を決定した。SigDは細胞表層膜や細胞壁の合成、修飾に関与し、SigEは機能未知膜タンパク質の発現制御を通じて細胞表層ストレス応答に対処することを見出した。また、SigMの認識プロモーター配列を新規に同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌は環境変化に応答して遺伝子の発現を誘導することで適応を図っている。ゲノム上に複数コードされているECFシグマ因子は遺伝子発現の制御因子であり、環境シグナルに応じて使い分けられている。本研究では機能未知であった3つのECFシグマ因子がどの遺伝子を制御しているかを明らかにした。これまでの知見と合わせることでゲノム上にコードされている5つ全てのECFシグマ因子の制御遺伝子(レギュロン)が明らかとなった。このような細菌は大腸菌等一部に限られており、産業的にも重要なアミノ酸生産菌であるC. glutamicumのECFシグマ因子全てについてこれらの知見を解明できたことは学術的に大きな意義をもつ。
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