研究課題
若手研究(B)
ストリゴラクトンは植物ホルモンの一種で、「枝分かれ」という有用な形質制御を担っており、ストリゴラクトン機能の薬剤による化学的制御は農業分野での応用が期待されている。本研究では、ストリゴラクトン受容タンパク質D14に結合する阻害剤の候補化合物を開発した。そして各種の生化学的な試験、またイネを使った植物実験を経て、より強力な阻害活性を示す派生化合物の創製にも成功した。またその過程において、逆の作用(促進活性)を示す派生化合物も発見した。さらにX線結晶構造解析から、この阻害/促進の変換を可能とする構造基盤について明らかにした。
ストリゴラクトンは比較的最近になって発見された植物ホルモンで、まだまだ開発が遅れており、農業分野での応用研究が強く望まれている。しかしながら、自然界でのソースは限られており、合成コストも高いため、より単純で効率的な制御剤の開発が期待されている。本研究で開発された新規制御剤は、簡便に合成できるだけでなく、阻害/促進の変換を可能とする画期的なものであり、農業適用にとって潜在的に強力なツールとなることは間違いない。またストリゴラクトン受容に関する複雑なメカニズムの解明(基礎研究の適用)にも極めて有用であることが予想される。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (2件)
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