研究課題/領域番号 |
17K15263
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
尾崎 太郎 北海道大学, 理学研究院, 助教 (40709060)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 生合成 / 抗生物質 / 酵素 |
研究成果の概要 |
近年、リボソームペプチドの生合成遺伝子が糸状菌ゲノムに数多く見いだされ、生物活性物質の単離源として着目されている。本研究課題では、糸状菌由来のリボソームペプチドの生合成におけるペプチドの環化反応に着目して研究を行った。二環性骨格を有するasperipin-2a (1)の生合成に関与すると考えられた4つの遺伝子をクローニングし、異種宿主である麹菌で発現することで1の異種生産を達成した。これにより、化合物1の環化反応にもustiloxin Bと同様の環化酵素が関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糸状菌のゲノムには、リボソームペプチドの生合成遺伝子が数多く見出される。生合成経路の詳細な解析例はustiloxin Bの一例のみであり、利用は進んでいないのが現状である。本研究でasperipin-2a生合成経路の異種宿主内での再構築に成功した。さらに、異種宿主から調製した化合物を使い、本化合物の絶対配置の決定に成功した。これにより環化反応が立体選択的に進行することが示唆された。Ustiloxin Bと比較して環化に関与する遺伝子の数が少ないことから、今後本化合物を材料として解析を進めることで、環化酵素の解析が容易になると期待される。
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