研究課題/領域番号 |
17K15267
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
近澤 未歩 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (80757071)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | GPCR / サルコペニア / ルシフェラーゼアッセイ / β2アドレナリン受容体 / 骨格筋 / 食品 |
研究成果の概要 |
骨格筋に高発現するGPCRであり、骨格筋肥大効果を有することが知られるβ2アドレナリン受容体(β2AR)に着目し、サルコペニア予防に寄与する機能性食品成分の効果を明らかにするべく検討を行った。(a) β2ARのアゴニストとなる食品成分、(b) β2ARの発現を亢進する食品成分について350種類の食品成分ライブラリよりスクリーニングを行った結果、(a) アゴニストとして4種類、(b) 発現亢進成分として2種類の成分を見出した。これらの食品成分の活性機構の解析、動物実験による効果の検証を行い、食品成分の摂取がサルコペニア予防に寄与しうることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会を背景にして、骨格筋機能の維持や改善についての研究成果は、今後さらに注目されると考えられる。骨格筋機能 研究が進むことにより、介護費・医療費削減の面における高い経済効果、労働力の確保、労働生産性の向上に寄与することができるものと考えられるが、本研究成果がその一助となることが期待される。食品成分アゴニストの作用は、既知の合成アゴニストと比較して弱いものであるが、発現を亢進する食品成分と組み合わせることで、副作用のリスクを抑えながら、より低濃度で高い効果を得られることが期待される。安全性が高く、継続的に摂取が可能な機能性食品やサプリメントの開発などへの応用が可能である。
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