研究課題/領域番号 |
17K15269
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山下 陽子 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (10543796)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ポリフェノール / インクレチン / 体内時計 / 腸脳相関 / 重合体ポリフェノール / GLP-1 / プロシアニジン / 時計遺伝子 / 食品 / 時間栄養学 / エネルギー代謝 |
研究成果の概要 |
本研究では、重合体ポリフェノールのプロシア二ジンが腸脳相関ネットワークを介して、時計遺伝子に及ぼす影響を検討した。また、これまで明らかにされてきたプロシア二ジンの高血糖やエネルギー代謝向上効果に関しても、体内時計(時計遺伝子のリズム)を考慮して最も効果的なタイミングを見出すことを目的とした。その結果、プロシア二ジンはGLP-1がキー分子となり、腸脳相関や全身のエネルギー代謝促進に寄与することともに、時計遺伝子の発現にも関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで肥満やその合併症発症にサーカディアンリズムが深く関わる可能性は、標的細胞での作用について検討が研究されてきたが、その詳細な制御機構を多細胞間で時空間的な相互作用の観点から検討された報告はなく、本研究の新規的な発見である。特に、消化管ホルモンの持つ新たな生理機能として、時計遺伝子の発現調節に関与する可能性を見出すことができたことは、生命科学分野に対して新奇な知見を提言しうる。また、効果を発揮する適切なタイミングを体内時計の変動から見出した点は、一般社会での応用性が高く、具体的かつ生理的な提言を可能にすることができる点において波及効果が見込まれ社会的意義の高い成果である。
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