研究課題/領域番号 |
17K15273
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
鈴木 司 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (20714588)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | AMPK / SRSF1 / 選択的スプライシング |
研究成果の概要 |
AMPKは、同化作用を抑制し異化作用を活性化することで、細胞内のエネルギー恒常性を調節するキナーゼである。本研究では、スプライシングを制御するタンパク質であるSRSF1をAMPKの新規基質として同定し、AMPKはSRSF1のSer133を直接リン酸化することを明らかにした。また、このリン酸化修飾により、SRSF1と特定のRNA配列との相互作用を抑制することが示され、実際に、AMPKはSRSF1を介してマクロファージ刺激性タンパク質受容体であるRonの選択的スプライシングを制御することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AMPKが関与するSRSF1の新たな翻訳後修飾を明らかにしたことによって、SRSF1依存的な選択的スプライシング制御をより詳細なレベルで理解することができる。これにより選択的スプライシングの破綻による疾病の発症機序の理解、そして遺伝性疾患において、変異したエクソンをスキップさせて正常に近いタンパク質を発現させる、エクソンスキッピングと呼ばれる治療法に対する新しいアプローチにもつながる。また、これらの疾患にAMPK活性化剤や阻害剤、そして栄養状態の管理などの手法を用いる応用研究にもつながる。
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