研究課題/領域番号 |
17K15281
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮本 裕美子 北海道大学, 北極域研究センター, 博士研究員 (50770632)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 気候変動 / 菌根共生 / 北東シベリア / 埋土胞子 / タイガ林 / ツンドラ / ヌメリイグチ属 / ショウロ属 / 東シベリア |
研究成果の概要 |
温暖化により森林分布の北上が予測されている北極域において、樹木の生育に不可欠な外生菌根菌種を特定することを目的とした。東シベリアの優占樹種カラマツ(Larix cajanderi)を対象に、成木と共生する菌群集と土壌中の胞子群集を調べた。その結果、カラマツ成木からは宿主特異的な菌種(ヌメリイグチ属・ショウロ属)が優占して確認された。ツンドラ帯の胞子群集からも同様の菌種が確認され、現在カラマツの生育していないツンドラ帯にもカラマツに特異的な菌種が埋土胞子として存在することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では東シベリア広域のカラマツ林において現地調査を行った。結果、カラマツには宿主特異的なショウロ属やヌメリイグチ属が高い頻度で共生していることが明らかとなった。特にカラマツショウロ(Rhizopogon laricinus)は世界で初めてカラマツに共生するショウロ属の一種として新種記載され、学術的意義が高い。菌根菌は養水分吸収促進などの樹木の成長に重要な役割を持つ。温暖化によりカラマツが分布域を拡大する際には、宿主特異的な菌根菌との共生が重要であると考えられる。
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