研究課題/領域番号 |
17K15296
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
津山 濯 宮崎大学, 農学部, 助教 (40786183)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | トランスポーター / コニフェリン / p-グルコクマリルアルコール / リグニン / 木化 / リグニン前駆物質 / ポプラ / 分化中木部 / PMF分析 / 木質科学 / リグニン生合成 / 輸送 / 細胞生物学 / バイオマス |
研究成果の概要 |
バイオマス活用に向けてリグニン生合成の解明が期待されているが、リグニン前駆物質の輸送は不明な点が多い。これまで樹木のコニフェリン輸送活性を明らかにしてきたが、その機能は不明である。本研究ではコニフェリン輸送活性の高いポプラミクロソーム膜画分を解析しコニフェリン輸送体候補を絞り込んだ。また、樹木分化中木部にp-グルコクマリルアルコール輸送活性を、さらにモウソウチク当年稈にコニフェリンとp-グルコクマリルアルコールの輸送活性を発見した。針葉樹、広葉樹、および単子葉類の木化組織において、コニフェリンおよびp-グルコクマリルアルコールの輸送体が保存されている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、全ての維管束植物の生存に必須なリグニン生合成において未解明なステップである、リグニン前駆物質の輸送メカニズムに関して新たな知見を与えるものであり、学術的な意義は非常に大きい。特にコニフェリン輸送体およびp-グルコクマリルアルコール輸送体が、針葉樹や広葉樹、単子葉類にまで至る幅広い植物種に存在する可能性が示唆された。本研究によりポプラにおけるコニフェリン輸送体候補が絞り込まれたが、この知見を元にした更なる研究により、バイオマスの有効活用が可能になることが期待される。
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