研究課題/領域番号 |
17K15304
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
上野 大輔 鹿児島大学, 理工学域理学系, 准教授 (20723240)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 寄生性カイアシ類 / 海水温上昇 / 有害種防除 / 魚介類 / 水産資源 / 分類 / 寄生様式 / 地球温暖化 / 魚病被害 / 熱帯種 / 種多様性 / 熱帯域 / 温帯域 / 水産被害 / 有害種の推定 / 種類相解明 / 寄生虫 / 魚類 / カイアシ類 / 分布域拡大 / 未記載種 / 水産学 / 分類学 |
研究成果の概要 |
寄生性カイアシ類は魚類に深刻な被害をもたらすことがある。近年の海水温上昇により、温帯域へ分布拡大する有害種による漁業被害を最小限に抑える基礎知見の集積が、本研究の目的である。具体的には、南西諸島以北への熱帯性魚類寄生カイアシ類の定着状況解明と、近い将来海外熱帯域から本邦海域へ新たに侵入する可能性が高い潜在的脅威種の特定、そして特に有害性の高い種の生態的特徴の理解から漁業被害を最小化するための知見を得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周囲を海に囲まれたわが国にとって、様々な魚介類は他国と比較しても非常に重要度の高い資源である。近年の地球的規模で進行する海水温の上昇にともない、寄生性カイアシ類による水産被害が起こることが予想される。本研究は侵入や定着の事前の察知の実現化と、定着した有害種や被害のケースに合わせた効率的な対処法の確立を目指すものであり、いわば水産資源の保護とも換言できるものであるところに意義がある。また、わが国沿岸の寄生性カイアシ類相の網羅的解明を1900年代中頃以降初めて行う試みである点について、学術的意義が高いと言える。
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