研究課題
若手研究(B)
微生物が窒素ガスを生成する新たな経路としてhydroxylamine disproportionation(HD)反応に注目した。嫌気性アンモニウム酸化細菌を用いてHD反応が起こりえる条件を調査したところ、pH、温度、基質濃度が影響し、特に基質濃度の影響が強いことを明らかにした。触媒酵素が非常に不安定であることが明らかになったため、HD反応をin-vivoで観察すべく、ヒドロキシルアミンに特異的に結合しうる蛍光プローブを合成し、蛍光顕微鏡を用いた観察を行った。
窒素ガスを生成する微生物代謝経路としてこれまで脱窒および嫌気性アンモニウム酸化反応のみが知られてきたが、第三の経路としてHD反応を同定することは、地球圏での窒素代謝を理解するために必要不可欠である。本研究ではHD反応について基礎的な知見を得た。
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