研究課題/領域番号 |
17K15316
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
樋口 健太郎 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 西海区水産研究所, 主任研究員 (40577607)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 養殖 / 大型多回性産卵魚 / ブリ / 栄養状態 / 成熟 / 産卵 / 成熟誘導遺伝子 / 産卵数 / 卵質 / 大型海産魚類 |
研究成果の概要 |
大型多回性産卵魚であるブリを材料に用いて、一年のうちどういった時期の、どのくらいの栄養状態が良質卵を生産するうえで重要であるかを飼育実験により調べた。その結果、ブリは卵形成が進行する成熟期の栄養状態がその後の成熟に重要であることが強く示唆された。また、成熟期の栄養状態が高いほど良好な成熟・産卵を示すことが明らかになった。これらの成果は、養殖現場における良質卵の安定確保につながる重要な基礎知見になるものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マグロやブリといった海産有用魚種では、環境制御やホルモン投与によって卵を得ることが可能になってきたものの、得られる卵の数や質が不安定という問題が未だ残されている。本研究の結果から、ブリは成熟期の栄養状態に依存して繁殖特性を決定するタイプであることが強く示唆されており、これらの知見は良質卵の安定確保に向けた重要な技術要素になるものと期待される。また、これまで不明な部分が多かった栄養状態の低下に伴う成熟内分泌機構の変化に関する知見は学術的にも繁殖生理分野にとって有益な情報になるものと考えられる。
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