研究課題/領域番号 |
17K15318
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
寺原 猛 東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (70547059)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 海底堆積物 / 微生物 / クロム / バイオサーファクタント / 応用微生物 |
研究成果の概要 |
東京湾や岩手県大槌湾などで採取した海底堆積物から微生物を分離した。六価クロム(以下、Cr(VI))50 mg/Lを含有した培地に分離株を画線してCr(VI)耐性を調べた結果、100株以上のCr(VI)耐性株が得られた。また、oil spreading testにより、分離株のバイオサーファクタント(以下、BS)産生を調べた結果、100株以上のBS産生株が得られた。それらの分離株の中には、新種として提唱したBS産生株や、Cr(VI)含有の液体培地を用いた培養により、培養物にクロムが含まれることが確認された菌株があり、新たな知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境中に存在する細菌種の数に比べると、現在知られている細菌種は僅かであると推定されていることから、大槌湾の海底堆積物から分離されたBS産生株を新種として提唱したことは学術的意義があるといえる。また、Cr(VI)は毒性がある一方でクロムはレアメタルの一つであり、海底堆積物から分離された菌株において、Cr(VI)含有の液体培地を用いた培養により、培養物にクロムが含まれることが示唆された知見が得られたことは、更なる検討が必要ではあるが、意義のあることと考えられる。
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