研究課題/領域番号 |
17K15321
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
平山 真 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 講師 (40535465)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 褐藻 / レクチン / ゲノム / アフィニティークロマトグラフィー / オキナワモズク / 海藻 / 藻類 / 糖鎖 / 食品 |
研究成果の概要 |
糖結合性タンパク質「レクチン」は、様々な生命現象に関与する重要なタンパク質であり、ウイルスからヒトに至る全ての生物が持つと予想されるが、潜在的なバイオマス資源であり、私たちの食卓にも馴染みのある褐藻類においてはレクチンの単離報告は皆無である。本研究では、全ゲノム情報が公開されている褐藻種を対象にレクチン探索を試み、オキナワモズク由来レクチン様遺伝子の発見ならびにその活性組換え体の調製に成功した。さらに、褐藻藻体からのレクチン単離を目指してアフィニティークロマトグラフィーを用いた新規レクチン精製法の開発を試み、非単糖結合性かつ高親和性レクチンの溶出に加温が効果的であることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
褐藻レクチンの単離例はこれまでになく、本研究により褐藻もレクチンを含有することが明らかとなり、その学術的意義は大きい。我が国の食文化の大きな特徴の一つである海藻食に関連して、今後、食用褐藻レクチンの機能性の一端が明らかになれば、国内外にインパクトを与えることは必至である。日本沿岸に大量に存在し、潜在的なバイオマスとして注目される褐藻からの機能性成分探索という側面から、本成果により褐藻の利用拡大にも寄与できると考えられ、水産学に資するものである。
|