研究課題/領域番号 |
17K15323
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
長澤 貴宏 九州大学, 農学研究院, 助教 (70775444)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 補体 / C5a / アナフィラトキシン / 自然免疫 / 魚類免疫 / ゼブラフィッシュ / 炎症 / 免疫 / 魚類 |
研究成果の概要 |
本研究では硬骨魚類の炎症誘導メカニズム解明を目標とし、感染初期の炎症誘導に重要と考えられる補体成分C5aに着目、ゼブラフィッシュC5aの組換え体と抗C5a抗体を作製し、C5aの投与あるいは抗体による機能阻害により硬骨魚類C5aの機能解析を行った。作製した組換えC5aはゼブラフィッシュ腎臓由来白血球に対し誘引活性の他、貪食能亢進活性、ケモカイン発現の誘導がみられ、炎症反応の引き金として重要な因子であることがわかった。また活性化血清による白血球誘引活性は抗C5a抗体により顕著に抑制されたことから、C5aが感染部位へ白血球を動員する際の主要な因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は硬骨魚類の炎症惹起メカニズムを解明し、それら免疫応答を適切に調節することで増養殖の生産性向上を目指すものである。本研究によりC5aを投与または抑制した際の影響が示され、生体内においてC5a産生が免疫活性化、炎症誘引に非常に大きな影響を与えていることがわかった。また作製した組換えzfC5aタンパク及び抗zfC5a抗体はそれらの反応を誘発、抑制するツールとして有用であり、これらを用いてさらなる炎症メカニズム研究の発展が期待できる。
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