研究課題/領域番号 |
17K15342
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
濱上 邦彦 岩手大学, 農学部, 准教授 (20571699)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 閉鎖性水域 / アオコ / 藍藻類 / 水鳥 / 水質予測モデル / 水温成層 / 低次生態系モデル / 鉛直移動 / 栄養塩類 / 現地観測 / 群体 / 移動速度 / 水圏現象 / 水工水理学 |
研究成果の概要 |
ため池において短期的な藍藻類の挙動について知見を得ることを目的とし、主に水理学的要因や栄養塩分布との関係について検討した。その結果、栄養塩分布と藍藻の挙動に明確な相関は示されず、水温成層場の形成・消失過程が支配的であること、また群体の大きさが移動速度に影響を及ぼすことが示された。さらに、藍藻類の鉛直移動速度は群体の大きさにより異なるという点に着目し、藍藻類の群体面積および細胞数の計測により群体形成と鉛直分布特性の関係性を検討した結果、藍藻の群体は水中で拡散することなく移動し、表層付近では更に大きな群体を形成することを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではアオコの発生する閉鎖性水域内の栄養塩動態に関する検討を行うことを目的として、とくに水鳥が多数飛来する閉鎖性水域を対象に,農業用貯水池の多面的機能を総合的に発揮する管理手法を検討した。水鳥の飛来は景観形成効果に寄与する一方で水質悪化という負の影響も懸念される。そこで、アオコの発生する夏季を対象に短期連続観測を行い,水温成層状態の形成・消失過程と,藍藻類の浮上・沈降過程の関係について検討を行うとともに水域内流動モデルと組み合わせることで,アオコ発生制御を目的とした夏季における密度成層場の藍藻類の挙動予測モデルを構築することは適切な水質管理を検討する上で重要な課題である。
|