研究課題/領域番号 |
17K15349
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
正田 大輔 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 主任研究員 (30549845)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ため池 / 土砂流入 / 模型実験 / 土石流流体力 / 土石流 / 農業工学 / 土砂災害 |
研究成果の概要 |
土石流の発生件数の増加により,下流に位置するため池の被災事例がある.本研究では,砂防設備と異なるため池に対する土砂災害時の作用荷重を明らかにすることを目的として模型実験や数値実験を実施した.模型実験では,土砂流入時のため池堤体に作用する荷重を計測し,計測荷重と砂防基本計画策定指針での土石流流体力の算定値との比較を行った.その結果,最大荷重作用時の土砂の堆積・流下状況から,流下物の一部が堆積した後,後続の流下物の作用により荷重が最大となった.流入速度が遅くなることやため池堤体勾配が緩勾配であることで,砂防設備と異なり全作用荷重に対して堆積荷重の与える影響が大きくなることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農地・斜面災害に関する研究は,数多くなされており,特に安定性や浸透流に関する実験や解析を中心に実施され,ため池堤体についても,豪雨・地震災害を対象とした越流・浸透・すべりに対する実験もしくは解析に関する研究は行われている.しかしながら,ため池上流域からの土石流流入を対象とした研究は数が少なく意義がある. 土石流が発生した場合に,ため池に対して与える影響因子として,土石流の流体力が挙げられる.本研究では,模型実験および数値解析により,ため池に対する土砂災害時の作用荷重について明らかにする.
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