研究課題/領域番号 |
17K15351
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
佐合 悠貴 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (20648852)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 養液栽培 / 養水分吸収モデル / 根域養分動態モデル / シミュレーション / 養分吸収モデル / 根域環境 / 養水分吸収 / 吸収モデル / 有機質培地 |
研究成果の概要 |
本研究は,養液栽培における根域の物質移動現象を解析し,持続的かつ生産性の高い肥培管理法を提案することを目的としている。まず,根域環境の解析と調節法を検討するため,培地耕条件下における根の養水分吸収速度と培地含水量および酸素量との関係を解析した。さらに,養分吸収速度,植物の成長速度および代謝速度に関するモデルを統合することで,根域の養分動態を長期シミュレーション可能なモデルを構築した。このモデル駆使して,肥料として与えた窒素を植物に効率的に全量吸収させ,栽培時に余剰な養液廃液を発生させない肥培条件を求め,その有効性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は,養液栽培における根域の物質移動現象を解析し,持続的かつ生産性の高い肥培管理法を提案することである。この目的を達成するために,培地耕条件において簡易に評価可能な定量的指標を用いて根の養分吸収能を把握することを可能とし,根域環境の統合的制御の実現に向けた知見を得ることができた。さらに,肥培管理の最適化に応用可能な,根域養分動態のシミュレーションモデルを構築し,そのモデルに基づいて,与えた窒素全量を植物に吸収させきったタイミングで養液を廃棄することで,無駄な窒素を環境中に排出しない環境保全型の肥培管理を確立した。
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