研究課題/領域番号 |
17K15367
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大野 円実 北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 博士研究員 (50794202)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | インフルエンザ / インスリン感受性 / エネルギー代謝障害 / エネルギー代謝 / エネルギー代謝制御 / 感染症 / 生理学 |
研究成果の概要 |
インフルエンザウイルスをマウスに実験感染させエネルギー代謝への影響を調べた。インスリン投与によるAktリン酸化を指標にしたインスリン感受性を評価したところ、感染マウスの肝臓はインスリン感受性の低下を示した。また、グルコース負荷試験により、感染マウスは糖利用能が低下していることが示唆された。これらの結果はインフルエンザウイルス感染によりエネルギー代謝障害が引き起こされることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスを用いた実験から、重症インフルエンザではインスリン感受性が低下し、グルコース利用能が低下していることが明らかになった。既に報告されている脂肪酸代謝の抑制と合わせて考えると、インフルエンザ患者の体内ではエネルギー産生を担う糖代謝と脂肪酸代謝の双方が抑制されていると考えられる。糖尿病や肥満がインフルエンザ重症化のリスクを高めることからも、エネルギー代謝障害の改善はインフルエンザの新規治療ターゲットとなる可能性がある。
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