研究課題/領域番号 |
17K15368
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
村越 ふみ 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20759906)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | クリプトスポリジウム / ロタウイルス / 牛 / 共感染 / 感染症 / 寄生虫 / ウイルス |
研究成果の概要 |
仔牛におけるロタウイルスの顕性/不顕性感染は、その後に感染するクリプトスポリジウムによる水様性下痢の日数を減少させることが明らかとなった。また、感染初期のクリプトスポリジウム排出量も共感染区の仔牛で有意に少なかった。細胞株を用いた実験においても、同様の結果となり、ロタウイルスの感染はその後のクリプトスポリジウムの感染を阻害した。 以上の結果は、ロタウイルスへの感染がクリプトスポリジウムの動態に影響を与えていることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、混合感染による複数の病原体のせめぎあいの機構が注目されている。本研究のような二種以上の病原体のせめぎあいを調べる視点は、実際の家畜体内で生じている病原体の感染メカニズムへの理解を深め、今後の家畜疾病コントロールの一端を担うと考えられる。本研究において、ウシロタウイルスがクリプトスポリジウムよりも先に顕性/不顕性感染すると、仔牛のクリプトスポリジウム症が緩和されるということが明らかになり、それは細胞株レベルにおいても明らかとなった。 これらの分子メカニズムを複合的に明らかにすることは、未だ有効な薬剤やワクチンの存在しないクリプトスポリジウム症のコントロールの足がかりとなることが期待される。
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