研究課題/領域番号 |
17K15369
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
佐々 悠木子 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (20582464)
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研究協力者 |
堀江 真行
村上 智亮
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | トリボルナウイルス / 愛玩鳥 / MuBV-1 / 感染実験 / ジュウシマツ / ABV / 発育鶏卵 / 感染症 / ウイルス / 獣医学 / 脳神経疾患 / 鳥類 |
研究成果の概要 |
トリボルナウイルス(ABV)の体内動態や宿主域決定因子明らかにするため、代表者らが分離したABVであるMuBV-1を生鳥や発育鶏卵に接種して感染や発症の有無を調べた。調べた20品種の発育鶏卵においてウイルスの増殖が確認されなかった。生鳥を用いた感染実験では、ABVの臨床症状を明瞭に示す個体は現れなかった。しかしながら、MuBV-1を筋肉内接種または脳内接種したジュウシマツ及びカナリアでは、MuBV-1が脳に明瞭に検出された。一方、MuBV-1を胸筋に筋肉内注射したオカメインコでは飼育終了までMuBV-1は検出されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トリボルナウイルス(ABV)は愛玩鳥で致死的なウイルスであるが、発育鶏卵で増殖しなかったことからニワトリでのABVの感染のリスクは愛玩鳥と比較して低いと考えられ、産業鶏でのリスク評価にの一助となると考えられる。本研究結果からMuBV-1がオカメインコをはじめとするオウム目には感染せず、スズメ目であるジュウシマツ、カナリアには感染する可能性が強く示唆されることから、MuBV-1は宿主域の決定因子を探るために、学術的に非常に重要なABVであることが確認された。
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