研究課題/領域番号 |
17K15381
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
高橋 雅 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (40750419)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 組織球肉腫 / 犬 / マクロファージ / cd47 / SIRPα / 貪食 / CD47 / 獣医学 / 癌 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
犬の血球貪食症候群と類似した特徴を有するヒトの血球貪食症候群ではCD47-SIRPαシグナルによる貪食抑制シグナルを破綻させることが発症と関与していることが報告されている。犬において血球貪食症候群の病態を明らかにするため、このCD47-SIRPαシグナルに関する基礎的検討を計画した。健康犬の各血球におけるCD47およびSIRPαの発現分布をフローサイトメトリーにより評価し、それぞれヒトの血球での発現と類似していることを明らかにした。さらに、抗体などの条件検討により免疫組織化学によって脾臓のマクロファージにおけるSIRPαの発現を評価することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より犬におけるCD47およびSIRPαの発現に関する基礎的情報を得ることができた。今回得られた知見をもとに、犬の血球貪食性組織球肉腫の病態を明らかにするための研究へとすすめることができる。これまで悪性腫瘍と考えられている本疾患がマクロファージの貪食能の異常による疾患であることを評価するための研究へとつながり、これまでとは異なる治療アプローチの発見に有用となる可能性が考えられた。
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