研究課題/領域番号 |
17K15389
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
統合動物科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田上 貴祥 北海道大学, 農学研究院, 助教 (70709849)
|
研究協力者 |
奥山 みなみ
渡邊 憲
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | デンプン分解酵素 / ブタ / 糖質加水分解酵素 / デンプン / 生理学 / 酵素化学 |
研究成果の概要 |
AGLはデンプンやグリコーゲンを分解してグルコースを生成する酵素であるが,これらの糖が存在しない血液や精液にもAGLが存在することが報告されていた. 本研究では,ブタでは性別・品種・年齢に関わらず血中に大量のAGLが含まれることを明らかにし,本酵素は生体恒常性維持に関わるタンパク質であることが示唆された.本酵素がデンプン分解物に対してのみ分解活性を示したことから,本酵素が血中でAGL活性以外の生理機能を果たしている可能性が示唆された. また,ブタの精漿には酸性pHで高い活性を示すAGLが含まれることを明らかにし,中性pHで高い活性を示す血清AGLとは異なる酵素であることを明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において,ブタでは血液と精液に至適pHの異なるAGLが含まれていることが明らかとなった.この性質の違いを利用することで,AGL活性を指標としたブタ生殖器の新たな診断技術の開発が期待される.今後,血液・精液のAGLと生体恒常性の維持機構や生殖との関連をより詳細に研究することで,産業動物のみならずヒトや絶滅危惧動物の健康維持や繁殖技術の向上にもつながることが期待できる.
|