研究課題/領域番号 |
17K15406
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 鹿島建設株式会社(技術研究所) |
研究代表者 |
板川 暢 鹿島建設株式会社(技術研究所), 地球環境・バイオグループ, 主任研究員 (00773566)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 時間変化 / エコロジカル・デザイン / トウホクサンショウウオ / トンボ類 / アカガエル類 / 湿地 / UAV / 種多様性 / ドローン / 生物多様性 / NDVI / 植生図 / 両生類 / ハビタット / グリーンインフラストラクチャー / Eco-DRR / トンボ / 生物多様性指標 / ハビタット組成 / エコロジカル・ネットワーク / α多様性 / β多様性 / 景観生態学 / ハビタットロス・ゲイン |
研究成果の概要 |
攪乱後の時間的な変化が生物多様性にもたらす影響の把握とそれを加味したエコロジカル・デザイン手法の検討を検討した.大規模な攪乱を受けた環境を対象に,その後の環境の状態と生物生息状況の変化を,現地調査による生物相モニタリングとUAVの空撮画像を用いてアーカイブ化した.津波による攪乱を受けた湿地では,トウホクサンショウウオの産卵数,トンボ類の多様度は4-5年でピークを迎え,その後減少傾向にあった.植生遷移に伴う環境の均一化に起因すると見られた.人為的な攪乱後に創出されたアカガエル類の産卵環境では,環境成熟に伴って産卵数が増加した.一方で,周辺環境からの移動コストの影響度は時間経過に伴って下がった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生態系サービスを有効に活用するグリーンインフラとして注目されており,その基盤となる生物多様性の保全・復元が進められている.こうした空間を創出するにあたっての尺度となる生態学的知見の蓄積は十分とは言えず,グリーンインフラの基盤となる生物多様性の状況の把握と,それに基づいたエコロジカル・デザイン手法を提示していく必要がある.本研究では,生態学的な攪乱後の環境状態と生物分布を継続的にモニタリングし,UAV等を用いてアーカイブ化した.それらで得られたそれぞれの時間的変化の対応関係の精査を行い,それらに基づいたエコロジカル・デザイン手法を提示している.
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