研究課題/領域番号 |
17K15409
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
松村 洋寿 秋田大学, 理工学研究科, 講師 (60741824)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | イネいもち病 / セロビオース脱水素酵素 / 酸化還元酵素 / 電子伝達反応 / フラボヘムタンパク質 / 電子伝達 / いもち病 / 分子間相互作用 |
研究成果の概要 |
薬物耐性イネいもち病菌の出現が、日本各地の稲作に大きな損害を与えている。本研究では、イネいもち病菌の新規抗菌法を目指し、菌体外セルロース代謝系において重要な働きをする酸化還元タンパク質の解析を行い、2種類のセロビオース脱水素酵素(MoCDH)の生化学的性質に関する基礎的知見が得られた。また、イネいもち病菌のゲノムから、MoCDHの反応に必須となる新規電子伝達パートナータンパク質(Mocyt. b)の遺伝子を探索し、MoCDHとの電子伝達反応を調べたところ、イネいもち病菌において、Mocyt. bがMoCDHと電子伝達ネットワークを構築している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、植物病原性糸状菌のセルロース分解反応において、未解明なことが多い菌体外酸化還元酵素が構成する分子ネットワークに着目している。セルロース分解における酸化還元酵素の役割を体系的に理解できれば、未だ創薬対象となっていない菌体外代謝系に作用するいもち病新規防除法の開発が期待できる。イネいもち病は日本だけでなく、米食文化国において世界的に深刻な問題となっているため、食料不足が懸念される将来、本研究の成果は効率的な食料供給に貢献できると考えられる。
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